お盆の帰省で意外と迷うのが「仏壇へのお供え」です。家族への手土産とは役割が別で、のし(掛け紙)のマナーが絡むぶん、少しだけ形式が要ります。でも押さえる点は3つだけです。
結論:お供え菓子は「日持ち2週間以上・個包装・常温」の菓子折りに、掛け紙は表書き「御供(ごくう)」+下に姓。相場は2,000〜3,000円、初盆はワンランク上の3,000〜5,000円。お下がりとしてみんなで分けるまでがお供えなので、切り分け不要の個包装が正解です。
なぜ「日持ち・個包装・常温」なのか
お供え菓子は仏壇に数日間置かれたあと、家族や親戚に「お下がり」として配られます。この流れを想像すると条件は自動的に決まります。
- 日持ち2週間以上——お盆の間ずっと供えられても傷まない
- 個包装——お下がりを親戚に配りやすい。切り分ける手間をかけさせない
- 常温——仏間に置くので要冷蔵は不向き。夏場のチョコ系も避ける
| 向く菓子 | 避けたい菓子 |
|---|---|
| 羊羹・最中・煎餅・焼き菓子 | 生菓子・要冷蔵(置けない) |
| ゼリー・水羊羹(常温タイプ) | チョコ(夏に溶ける) |
| おかき・カステラ(個包装) | 切り分けが必要なホールケーキ類 |
定番でいくなら:
掛け紙(のし)の書き方
- **表書き:「御供」**が最も無難(宗派を問わず使えます)。「御仏前」は四十九日後の法要でも使われる表書きで、現金を包む場合にも使います
- 水引:黒白または双銀の結び切り。関西など一部地域では黄白が使われます——迷ったら購入時に「お盆のお供えで、届け先は◯◯県」と伝えれば店が合わせてくれます
- 下段に姓(フルネームでも姓のみでも可)
- 外のし(包装の外側に掛ける)が基本。誰からのお供えか一目で分かるようにするためです
百貨店やギフト対応の店なら「お供え用で」と一言添えるだけで整えてくれるので、暗記は不要です。
相場と「初盆」の場合
- 通常のお盆:2,000〜3,000円。家族への手土産とは別に用意します
- 初盆(新盆):故人が亡くなって初めてのお盆は法要に招かれることも多く、**3,000〜5,000円+場合によって御仏前(現金3,000〜10,000円)**と格が上がります。地域・親族の慣習差が大きいので、迷ったら親か年長の親族に相場を聞くのが一番確実です
渡し方
- 到着の挨拶のとき、家族への手土産と分けて渡します
- 「仏前にお供えください」と一言添えて施主(その家の人)に手渡し——自分で勝手に仏壇に置かないのがマナーです(家によっては「どうぞ直接」と言われるので、その場合はお参りさせてもらいましょう)
よくある質問
Q. 手土産とお供え、両方必要? A. 仏壇のある家への帰省・訪問なら両方が丁寧です。予算を分けるのが難しければ、お供えを優先して家族への手土産を軽くする方が印象は良くなります。帰省手土産の選び方はこちら。
Q. お線香やお花じゃだめ? A. どちらも正式なお供えです。ただ、お菓子は「お下がりでみんなが楽しめる」という実利があり、現代のお盆では最も使いやすい選択肢です。
お供えの本質は「故人と、その家族への気持ち」です。御供の掛け紙+日持ちする個包装——この形さえ整っていれば、あとは手を合わせる気持ちだけで十分です。



